アストロの基本(サイン)

まず、サインの話です。サインといっても署名ではありませんし三角関数でもありません。前回、火象サイン云々といったサインのことです。

占星学で使われるサイン(星座宮)は実際の星座とは違います。黄道を春分点を基準に30度づつ12等分した番地のようなものと理解して良いでしょう(黄道12宮)。またサインは、その特性によっていくつかのグループに分けられます。以下に表にしてまとめてみましょう。

 黄経(度数)    星座宮    2区分    3要素    4素子
000.00-029.99   牡羊座  男性宮 +  活動宮 C   火の宮
030.00-059.99   牡牛座  女性宮 -  固定宮 F   地の宮
060.00-089.99   双子座  男性宮 +  柔軟宮 M  風の宮
090.00-119.99     蟹座  女性宮 -  活動宮 C  水の宮
120.00-149.99   獅子座  男性宮 +  固定宮 F   火の宮
150.00-179.99   乙女座  女性宮 -  柔軟宮 M  地の宮
180.00-209.99   天秤座  男性宮 +  活動宮 C  風の宮
210.00-239.99     蠍座  女性宮 -  固定宮 F  水の宮
240.00-269.99   射手座  男性宮 +  柔軟宮 M  火の宮
270.00-299.99   山羊座  女性宮 -  活動宮 C  地の宮
300.00-329.99   水瓶座  男性宮 +  固定宮 F  風の宮
330.00-359.99     魚座  女性宮 -  柔軟宮 M  水の宮

上の表のように各星座には2区分、3要素(行動形態)、4素子(気質)の組み合わせによって、それぞれ異なった意味付けがなされています。よく「**座生れ」というのは、太陽の在宮するサインを示していますが、太陽だけでなく、月や他の惑星のサインを調べる事によって、性格に関してはかなりのところまで判断することが出来ます。

フィナンシャル・アストロロジーの場合も当然ながら、これを応用することができますし、3要素・4素子と値動きの関係については通常次のような説明がされています。

  活動宮 = fast      火の宮 = fiery
  (C = cardinal)      (fire)

  固定宮 = slow      地の宮 = practical
  (F = fixed)        (earth)

  柔軟宮 = moderate   風の宮 = theoretical
  (M = mutable)      (air)

                  水の宮 = cooling
                 (water)

前回の水星の火象サインの話に戻りますと、火の宮 = "fiery"、つまり「火のような、急激な」とか、いった意味になりますね。ドルの急激な値動きを連想させる気もしますが、如何でしょうか?

今日(注:94年12月18日)は満月です。新月・満月に関しましても「カレンダー」の月相のところに参考として書き加えてありますが、今のところは、「他の条件が整った場合、新月はドル買い、満月はドル売りにつながる可能性が高い」とだけ述べておきましょう。